「草原にて」解説

「草原」はWindows XP の象徴ともいえる壁紙です。
Macユーザーのかたもご覧になったことがあるでしょう。

この草原部分に「影」を落としてみたい!というのが今回の発端です。

まずこの画像を、正面図にテンプレートとして取り込み、
この画像の外側を囲む長方形を描きます。
(この長方形に「草原」の画像を一応マッピングしておきます。)

そして見取図でこの長方形がちょうど視野に一致するように
カメラ位置を調整します。


次に正面図で「テンプレートの地平線」を開いた線形状でなぞります。

この線形状を手前ななめ下にコピーし、

2つの線形状を自由曲面に入れます。

手前の線形状は出来るだけ一直線になるようにポイントを並べ替え、

「見取図の一番下に見えそうな位置」にまで持ち上げておきます。

この自由曲面にも「草原」の画像をマッピング(Z軸投影)します。
(その時の基準点も同様にテンプレートの左下の点です。)



ここまでで舞台装置は出来上がりました。
あとは「影を発生させる物体」を何にするか?


まぁ、なんでもいいんですが、今回はグライダーにしてみました。

別ファイルに作成したグライダーを先程の草原にインポートします。
(別ファイルにしたのは、別の機会に使いまわすため)


グライダーはパスジョイントで動かし、立体感をつけるために
均等拡大縮小ジョイントで近づくにつれて機体が大きくなるようにします。

「はばたき」は変形ジョイントと回転ジョイントで・・・




グライダーは背景の長方形よりも後ろから飛んでくるため
バックドロップで背景を表現し、長方形はレンダリング対象外にします。
また、こうすることで「背景」にグライダーの影が落ちるのを防げます。



『懺悔コーナー』

もうすでにお気づきかもしれませんが、
じつは、今回のムービー画面では

図1
上の図1の白線の内側部分ぐらいしか見えていないんです。

ちなみに・・・

図2
こういう網目をつけて「草原」部分にマッピングしてみると、
下の図3のようになります。

図3
(この図で見えている桝目を
図2の相当部分にチェックをつけていくと
図1のような範囲になりました。)
傾斜をつけて手前部分を持ち上げているので、
こんなことになってしまうんです。

それにもかかわらずサムネイル画像は
元画像を平然と使用しているこの図々しさ!



(なお、上の図2の「網目」は「Excel」のシートをキャプチャし、
Paint Shopで開き、「2階調化」し、「反転」し、
「背景色を透過にして」コピーしたものです。)




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